山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

風水で理想の間取り その2:大きな木は植えない

2022年02月13日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

風水を用いて家を建てる際、家を建てる位置が重要ということもお伝えしています。

向かって手前の位置に玄関があるとすると、その側を向(こう)といいます。

そして、その反対側を座と言います。

この座の方向に高い建物や山があるのが最高だと言われています。

山を背にするというのは、簡単に説明すると「後ろ盾」があるという感じです。

人も同じように後ろ盾があると安心しますが、家も同じだとイメージすれば分かりやすくありませんか?

どっしりする、安定する。

後ろから家を、 つまりあなたと家族を守ってくれるといったイメージです。

風水で家を建てるポイント2:大きな木は木は植えない

座には高いものがあるといいのですが、それはあくまで背景としてです。

高い木などを植えるのはかえって良くありません。

家を建てるとなると、こんな家にしようと、夢が膨らむものです。

そこで多くの方は手入れの行き届いた庭などもイメージするでしょう。

好きな樹木や花を植えて、あちらには芝生のじゅうたんを敷き詰めて・・・

そんな想像するのは楽しいものです。

「休みの日に庭の手入れなんかしてたら、 気持ちいいだろうな」 と思うのは良いのですが、庭に大きな木を植えてはいけません。

一戸建てを手に入れると、記念に木を植える人がいますが、あれは良くないのです。

植えるのなら、あまり大きくならない木にしましょう。

なぜならば、家よりも木の方が大きくなると主は人間ではなくて木になってしまうからです。

主はあくまでも人間であるべきです。

あなたとあなたの家族が中心にいて、幸せな家庭を築いていく場所、それが家です。

その家を隠してしまうというのは、いくら美しい木であったとしても良くないのです。
これは多くの人が間違えやすく、「癒されるから庭に木を植えたいよね」なんてことをよく考えます。

しかし逆なのです。

大きくなった木はあなたを癒すどころか、幸せエネルギーを吸い取ってしまうのです。

自分の敷地の中に大きな木を植えない、家より高くしない、まして真ん中には植えない、これを守ることが大切です。

さらにメンテナンスの問題もあります。

一戸建てを持つと、木や花を植えてちゃんとした庭を作りたいと思う人が多いです。
しかし手入れが行き届いているうちはいいものの、あまり手を入れないと、あっという間に雰囲気が変わってしまいます。

少し放っておくと木や草がうっそうと茂って、 とても陰鬱な感じになるのです。

あなたも街中で伸びきって手入れもされていない木や草が生えた家を見たことがありませんか?

そういう家は全体が陰気なものに包まれていませんでしたか。

これは木の持つエネルギーに家が負けてしまった状態です。

つまり家が衰退していくということです。

お寺や神社ならともかく、個人宅であまりに大きな木というのはよくないということを覚えておきましょう。

庭は可愛らしく作るのがおすすめです。

盆栽のようにして愛でる程度にするのがいいのです。

ちなみに大木がある神社は良くないのでしょうか?

いいえ。

鎮守の森という言葉を聞いたことがありますか?

日本では木や森そのものが神様です。

ですから社そのものは主役ではなく依り代(よりしろ)ですから、周囲の樹木より小さな社でもいいのです。

※依り代(よりしろ)=神霊が寄りつくもの。

>>風水設計の家を詳しく見る

>>風水の間取りで「家の運気を上げる」10の方法

この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。