もくもく村で「暮らす」
仲間たち

仲間たちそれぞれの
「物語」

仲間たちがここに来た理由はさまざまです。

今は、自然に囲まれ、ゆったり元気に暮らす仲間たち。
それぞれの仲間たちに、それぞれの「物語」があります。

もくもく村で暮らす、仲間たちの物語をご紹介いたします。

もーちゃんの物語

もーちゃんは、17年前に、もくもく村の裏山から下りてきてくれました。はじめて品のいい顔つきを見て以来、妖精って思っています。もくもく村のさまざまな歴史の中でいつも寄り添ってくれていた不思議な存在です。

「あら、かわいい猫ですね」と訪れたお客さま。「いいえ、もくもく村の、もーちゃんです」と答えます。不思議なことに…もくもく村にいらした訪問者の方には一目散にかけて行って、ゴロンゴロン…と妖精が甘えます。

妖精もーちゃんのエネルギーをもらったお客さまは素晴らしい家を建てるという不思議。年を重ねて、もーちゃんは駆けまわったりはしなくなった。いつもスタッフのそばでウトウトしている。その姿に癒される。もーちゃんは、不可思議な力を持つ猫、妖精ともいいます。

もーちゃんの物語

チェスとミミの物語

「近頃、このへんに野犬がうろついている…」

そんな噂を耳にしていた。ある朝、もくもく村に着くなり、異様な光景を目にしてしばらく声が出なかった。かわいがっていた小さいウサギたち5匹が小屋から引きずり出され横たわっていたのだ。事態が呑み込めて、はじめて涙がこぼれた。

「あの野犬たちの仕業だ!」

そう思うと恐怖と憎悪で、二度とここに足を踏み入れてほしくないと思った。

その野犬2頭は、すました顔をしてやってきた。お腹がすいているのだろうか、食べ物を欲しがってやってくるようだ。よく見ると獰猛な顔をしていない……なぜか憎めない顔をしている。動物学校を出ているスタッフのTさん親子も「あの犬がやったのではないと思う…」と言う。

この犬たちの味方は3人だけで、みんなはウサギを殺したにくい野犬だと思っていた。

また牙をむくから「あぶない!」と言う。誰かが通報したのだろう、ある朝、役所の人と保健所の人が来た。野犬を捕まえるといって、網の棒を振り回す。でもなかなか捕まらない。

その追いかけっこの光景を眺めているうちに、「うちで飼います!」と、自然と口に出ていた。二頭の野犬はうちのスタッフに付き添われ、健康診断とワクチンと登録とすべて済ませ、晴れてもくもく村の一員になった。2022年年頭の出来事である。

名前はオスをチェス、メスをミミちゃんと名付けた。もくもく村「創始者」に大きな犬小屋を作ってもらい、朝はTさん親子が散歩してくれる。以来、もくもく村の大切な仲間となったのである。

チェスとミミの物語

やぎさん親子の物語

2015年、ヤギさん夫婦がもくもく村にやってきた。創始者が購入したのだ。ヤギの乳は人間に良いから…と思ったらしいのですが、飼ってみるととてもそんな気持ちになれない …鶏の卵もそうですが、なぜかそんな気になれないのです…(笑)ヤギさん夫婦に男の子の赤ちゃんが生まれました。その後、双子の赤ちゃんも生まれて大家族になってきました。お兄ちゃんが大きくなったころ地域の方が「この子をください」とびっくりすることを言われました。お世話になっている方だし断れない気持ちになって、ある日お兄ちゃんはドナドナドーナみたいに連れていかれました。

その時のヤギさん家族の泣き方は本当に人間の感情のように「行くな!いかないで!」…心が痛かった。

しばらくするとお母さんヤギめーちゃんが亡くなりました。きっと、この時の悲しみで体を壊したのかもしれません…心が申し訳なさでいっぱいになり、本当に悲しかった。今は、お父さんヤギと二匹の子供たちの生活で、何事もなかったように穏やかに過ごしています。

数年前の大雪の日でした。極寒地のもくもく村には足を踏み入れることは難しかった。何とかたどり着いてみると、真っ白な銀世界に足跡がついていました。まっすぐとヤギさん小屋に向かって。それは設計担当の次長の足跡でした。その時動物を飼うということはどういうことか…その目的がわかりました。創設者は、動物小屋に暖房付けて寒い冬でも、暖かく過ごせるようにしているのです(笑)

やぎさん親子の物語

うさぎさんの物語

もくもく村で動物を飼い始めたのはウサギさんからでした。当初、昼間は野兎のように自由に村を遊び場にしていたのですが夜何かに襲われるといけないと思い小屋に入れていました。なかなか捕まってくれないこれが大変な仕事になっていました。広場はウサギさんの遊び場にしていたのですが、その場所が不衛生になると思うことから、仕方なくウサギ小屋を作ったのです。

が、小屋が雪に埋まってしまうほどの大雪の日がありました。とても心配で駆けつけると、無事に乗り越えてくれました。しかしほっとしたのもつかの間、翌日、雪解け水で…それからしっかりとした家を造ろうと大きなウサギの家が完成しました。森の中のウサギの別荘と離れた母屋にウサギさんは現在20匹はいるでしょうか。イベントにはお子様の癒しの存在となってくれます。

うさぎさんの物語

にわとりさんの物語

ニワトリさんももくもく村に良く似合う存在で創設当時は、自由に遊んでいました。

楽しかったのは10年前建てた建物「無添加住宅ノーブル」の建築中に、大工さんの傍で遊んでいてある日、卵を産んで温めていた… 大工さんは微笑ましいやらそこの場所が工事が進められなくて困るやら(笑)

何匹も卵から雛になり増えていきました。「名古屋コーチ」ンと「烏骨鶏」。「白レグ」、と3種類が同居しています。やはり卵をいただくのに少し抵抗があるのは何ででしょう…(笑)

にわとりさんの物語

池の鯉さんの物語(鯉太郎、鯉次郎、鯉子(没))

もくもく村の構想が形になってきたとき、山の絞水で池を作り小さい川に見立て循環させることにしました。そこに小さい鯉を入れ水がきれいになるようにクレソンを植えました。しばらくすると7月には蛍が舞うようになりました。天然記念物のモリアオガエルまで棲むようになり、思わぬ産物に目をみはるばかりでした。

しかし、招かざる客「サギ」が朝方、小さい鯉を狙ってやって来ました。サギ対策に網をかぶせたり、自然界の天敵からいかに守るかの対策に右往左往したのですが大きくなると、もうサギはやってこなくなりました。

水が汚れたからと池の掃除をすると、必ず死んでしまう鯉がいたので、自然に任せることにしました。するとメダカやシジミやドジョウが自然発生してきたのです。3匹だけですが、創設時からいた鯉に名前がありました。鯉次郎、鯉太郎、鯉子ちゃんです。赤い模様がある子が鯉子ちゃんです。鯉子ちゃんが病気にかかって弱っていきました。何十年も一緒の池にいた鯉次郎はある日、鯉子ちゃんが(写真)ふわ~と横になって亡くなる寸前しっかりしろ、しっかりしろと鯉子ちゃんの体をツンツンとツンツンと動かすのです… 家族だったのですね…

もくもく村で、動物たちをお世話しながら、「家族」「命」「つながり」という本質的な生き方を感じました。また、本来は人間も動物と一緒に暮らす生き物であることに気づかされます。

池の鯉さんの物語

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