山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

家の木材選び【無垢材の3つのメリットとは】

2022年05月04日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

前回は、土台と梁と柱に無垢材を使うと良い理由とは【シロアリの怖さ体験談】

という記事を書きました。

今回は、「無垢材のメリット」について書きます。
シックハウス症候群のこと、集成材やプラスチックの弱さのこと、注入土台のこと・・・いろいろ考えて見ると、安心して暮らせる、健康で長生きできる環境を得るためには、家の木材選びというものが改めてとても重要だと気づかされます。

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中でも家の骨格とも言える木材選びには気を使いたいものです。
適材適所と言いますが、家を建てるときにもそれは応用されます。
先人たちは、本当に木のことをよく理解していました。

どの木をどこに使えばいいのか、 長い経験から決めてきたのです。
使用する箇所によって堅い木・柔軟な木・防水性の高い木・防虫性の高い木などを使い分けてきました。

ちなみに当然のことながら、全て無垢材です。

無垢材とは一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したもので、化学物質を含まない自然素材です。
杉・ヒノキ、ヒバは構造材に、マツ系のものは仕上げ材に使用します。

注意したいのは、杉材、ヒノキ材、ヒバ材などは仕上げ材として、 室内側には張らないことです。
量が多いとその成分が体には害になります。

無垢材の良さを知るのは簡単です。
じかに触れてみればいいのです。

どうぞ、展示場などで触れてみてください。
夏はひんやりと涼しく、冬はじわっと暖かいのが特徴です。

これにはきちんとした裏付けがあります。

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メリット1:無垢材の調湿性能が高く、アロマ効果もある

無垢材は調湿性能を持っています。
室内が乾燥すれば水分を吐き出し、湿気が多いときには水分を吸い込みます。

無垢材でフローリングを作ると、空気が乾燥する冬場は床材と床材の間に隙間ができます。
これを見て、「不良品なのかしら?」と早合点するのは間違いです。

なぜなら梅雨時なの湿度の高い季節になるときちんと元に戻るからです。
これは無垢材が自然のものであるという証拠です。

呼吸をし湿度調整をして、乾燥すると縮み湿度があると膨らむことを繰り返すことにより起こる現象です。
湿度に合わせてきが吸い込んだり吐き出したりしてくれますから、無垢材で建てた家は夏でも冬でも気持ちがいいのです。
そしてそれは目には見えないものですが、暮らす人の健康を縁の下からサポートしているのです。

湿度の調整だけではありません。香りもまた格別です。無垢材で建てた家に住むと、まるで木立の中で暮らしているかのような木の優しい香りに包まれます。
近頃はアロマオイルやアロマキャンドルなど、香織から癒してもらうようなものが流行っていますが、無垢材の家に住んでいれば常にアロマ効果を得ているようなものです。



メリット2:無垢材は
断然掃除が楽

でも、 自然のものは手入れが大変そうだと聞いてるんだけど・・・という方もいらっしゃるでしょう。
無垢の床などではワックスを塗ったりする必要がありますからそのことを言われているのかもしれません。

でも、実際にはむしろ逆です。
普段の掃除の面でも無垢材はあなたを助けてくれます。

木材は静電気が発生しにくいためホコリがつきにくいのです。
無添加クリーナーで簡単にサッとふき取る程度で、すぐ綺麗になってくれます。

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メリット3:無垢材は漆喰との組み合わせで掃除が更に楽になる

無垢材は他の素材に比べて断然掃除が楽なのです。
小さなことですが、毎日の積み重ねとなると大変なものです。
無垢材と同じく調湿性に優れ、静電気が発生しにくい漆喰と組み合わせればさらに良くなります。

木材の欠点は割れ、縮みがあることです。
夜、 しばらくの間は「ぱきん」と柱が音を出すこともあります。

木材が縮むためですが、例えば私が作る無添加住宅では隙間風が入ることはありません。
炭化コルクの断熱材でしっかりと密閉しているからです。

炭化コルクや羊毛の断熱材は断熱効果も高く、 さらに水蒸気を通しため、非常に優れた素材なのです。

無垢の素材は手をかければかけるほど、 いい表情になってきます。
それが「生きた建材」「生のエネルギーを持った建材」ということです。

合板などは、新築の時は綺麗ですが、あとはどんどん朽ちていくだけです。
そうではないエネルギーの高い素材で、 エネルギーの高い家を建ててもらいたい。

コンクリート造りのマンションとは違い、家の中にいながらにして自然を感じることが出来る無垢材や漆喰。
そんな豊かな素材に囲まれた家は、あなたをまた一歩理想の暮らし近づけてくれます。

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この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。