山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

接着剤・合板を使わない家づくり【無添加住宅を千葉で建てる】後編

2022年04月20日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

前回は、下記記事を書きました。
接着剤・合板を使わない家づくり【無添加住宅を千葉で建てる】前編

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今回も接着剤の家への影響について書いていきます。

集成材だけではありません。接着剤は屋根にも使われています。
そして、屋根はさらにいけません。
なぜならプラスチックというのは外に晒しておくとすぐにダメになってしまうからです。
洗濯バサミの例を挙げましたが、プラスチックは光に当たって高温になると、半年ほどでヒビが入ってしまいます。

今の屋根は多くが表面をセメントと塗装で仕上げています。
これにはプラスチックが使われています。
日光の影響を受けるところですので、確かに普通のプラスチックよりは長持ちするように工夫されていますが、先ほども書いた通り、屋根というのはプラスチックの最も弱点である光と高温にさらされるわけです。

すると時間の経過とともにひびが入ります。

そこから水が浸入してきて、寒い地域ではそれが凍ることもあります。
さらに水の侵入が続くとカビが生えます。
カビは体に悪影響を与える種類もありますので怖いものです。

屋根だけではありません。

同じく日光に強く当たる外壁も同じことです。
まだ10年以内には塗り替えをしなければいけなくなります。
でも、新しく家を建てる人にそういうことはあまり伝わりません。
住宅メーカーも自分たちが不利なことは言わないからです。

定期的に補修をしていくにしても当初は屋根や壁だけで済みますが、それだけでも相当な費用がかかります。
やがてリビングなどで日が当たっている部分も貼り替えなければなりません。

そうこうしていると、プラスチックで接着している集成材の柱がダメになる、ビニールクロスがダメになる。
もちろん紫外線が直接当たらないところなら少しは持ちますが、 それでも30年は持たなくて20年ぐらいがせいぜいでしょう。
20年とは言っても強度は建てた時と同じままではありません。ぐんぐん落ちていきます。
そんな強度がほとんどなくなってしまった柱の家に住んでいて、もし大きな地震が来たとしたら・・・想像しただけでもゾッとしますね。

家がこんなに接着剤だらけだなんて思っていましたか?

なんとなく木だけでできているように考えてませんでしたか。
なんとなく新築で立てれば一生持つようなイメージを持っていたのではないでしょうか。
でも、 現実には太陽光が当たる所は5年ぐらいで駄目になってしまいます。

そんな家を作ってもいいんですか?

このような素材が使われている家が、ローンを払う35年もの長期間持ちこたえられるでしょうか?
それを安心に変えるためには、やはり接着剤を極力無くした家を建てることではないでしょうか。

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>>無添加の家のモデルハウスを見る

>>風水の間取りで「家の運気を上げる」10の方法



この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。