山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

接着剤・合板を使わない家づくり【無添加住宅を千葉で建てる】前編

2022年04月18日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

突然ですが、家が26年しかもたないのはなぜでしょうか。

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家が26年しかもたない理由とは?

その大きな要因となっているのが接着剤です。
「接着剤と家」と言われても、一見結びつかないように思うでしょうが、実はとても深くつながっているのです。

家にはいろいろな材料が使われますが、その多くに利用されるのが接着剤です。
先にも触れましたが、合板にも集成材にもにも屋根にも接着剤は使われます。

合板の代表はベニヤ板ですが、あれの側面を見ると板の層で色が違い、張り合わせたものだということがよくわかりますね。
集成材とは、ある程度の厚みと幅のある木材を接着剤でくっつけて作った人工の木材で、利便性やコスト面から現在では多くの家で使われています。

これが作られた当初は無垢材よりも強いといわれていました。
およそ15%くらい強度が高いとされています。

けれども、それがいつまで持つかは消費者は誰も知りません。
なぜなら全く報道されないからです。

集成材が実用化されてからそれほど長い時間が経っていないために、生活の場で耐久性の実証ができていないというだけです。
ただ、プラスチックの劣化については研究されていて、わずか6時間で劣化が始まるとされているのです。そんなことも報道されません。

一方で無垢材を利用した日本家屋はその耐久性が実証されています。なぜなら300年以上経過したものが日本各地に残っているからです。

また、一般家屋でないものであれば世界最古の木造建築物といわれる法隆寺西院伽藍があります。

この建造物群は7世紀に建築され、すでに千数百年もその姿を変えずに日本人に見せてきました。

1000年とは言いません。しかし、集成材で近頃流行の「200年住宅」が建てられるのでしょうか。

私には一抹の不安が残ります。

なぜなら集成材にしても合板にしても、その耐久性を左右するのは材料の強さというよりも、プラスチック=接着剤の強度によるからです。

集成材は木造なのに大きなホールを作ることが可能になるなどメリットもあるのですが、接着部分からひびが入るなどデメリットも抱えています。

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接着剤とプラスティックは別物か?

でも、接着剤とプラスチックは別物でしょう?

などと聞き返される方が時々おられますが、接着剤はどうやって作られているか製造過程を知れば納得できるはずです。

接着剤はプラスチックにシンナーとかトルエンなどを入れて作ります。
つまり元はプラスチックです。
一般の方は危険ですのでやらないで欲しいのですが、例えばプラスチックを砕いて薬剤を混ぜれば自分で接着剤を作ることも可能です。

その接着剤=プラスチックが弱いという話は、身近なもので説明ができます。

家事をこなす奥さんであれば毎日洗濯をしますよね。
その時に洗濯バサミを使うと思いますが、あれはすぐにダメになってしまいます。

毎日太陽にさらされ硬くなって白っぽく変色したかと思ったら、ある日洗濯物を挟もうとすると課金と簡単に折れてしまう。
ベテランの奥さんであればこれまでに何十回も経験されていることでしょう。

あれが家で起きると考えてください。
ある日、パチンと音がして集成材にひびが入る。怖いですね。

>>無添加の家のモデルハウスを見る

>>風水の間取りで「家の運気を上げる」10の方法

この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。