合板を使わない家【真実の無添加の家】を目指す
2022年04月09日
「伴天風水」創設者の山根維随です。
私どもラインナップに以前、低価格でできる無添加住宅がありました。
ギリギリの価格ということもあり、最初のうちは部分的に合板を使っていました。
床など、家の中のいくつかの部分に合板を使っていたのです。
ただ、合板の上にアルミ箔を貼り、化学物質のガスが出ないようにしていました。
作る私も、最初はそれでいいだろうと思っていました。
しかし、 そうした家を作ってきて、ある時これはいけないと思ったのです。
無添加住宅と謳っているのに、無添加じゃない。
それは無添加住宅を求めてこられるお客様に対して嘘になると思いました。
それで、合板の使用を一切禁止することにしました。
やっぱり安くても、合板はダメだと判断したのです。
安いから合板を使ってもいいという考え方はやめました。
全部無垢材を使う事にしました。
合板で体に影響が出る人がいるという事実を考えると、どうしても使えないのです。
夫婦が元気で長生きするという目標を掲げた家を建てる以上、そこのところで妥協をしていたらダメなんです。
ですから素材には誠実であろうと、ある日決心して社員にも伝えました。
低価格のものであっても無添加住宅と銘打っている限り、合板を使うのはやめるということを会社の総意としたのです。
合板以外にも接着剤=プラスチックの使用をなくすことを目標としました。
先ほども説明しましたがしっくりのつなぎは海藻、土台パッキンは御影石にし、鋼製束 (床を支える金具)を留める際に使うボンドもやめました。
さらに、断熱材には炭化コルクを用いました。
これは燃えない、呼吸をする、45年経っても劣化しないという優れた性質を持っています。
昔のしろやくらは土壁に漆喰を塗っていましたから、漆喰のひび割れから水が入ると、その下の土壁が溶け出して崩れてしまうことがありました。
無添加住宅の外壁は丈夫な炭化コルクの上に塗っていますから、半永久的に壊れないのです。
こうして、素材だけでなく素材同士をつけるものまでこだわることでようやく理想に近い家を建てることができるのです。
ただ、残念ながら、電気配線は基本的にプラスチック素材のものしかないのでそれを使用するしかありません。
ほとんどの場合に塩ビ管が使われる給排水管については、できるだけ水道管をステンレス管、排水は鉄管を使用すると良いでしょう。
昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。
元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。
新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。
私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。
ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。
風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。
さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。
このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。
「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。