山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

無添加素材の漆喰の魅力とは【千葉の無添加住宅】

2022年03月29日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

漆喰の元となる消石灰は、誰もが見たことのあるものです。

小学生の頃、運動会になるとグランドに白い線が引かれましたね。

あの白い粉が漆喰の主成分になります。

その消石灰に糊材とスサ(ひび割れを防ぐ)を加えたものが漆喰です。

漆喰は世界遺産である姫路城をはじめ、古くから城や蔵に使われてきた建材です。

なぜ城や蔵など大切な建物に使用されてきたのかというと、漆喰が耐久性と耐火性にとても優れているからです。

例えば戦国時代初期の武器に弓矢があったのですが、昔は家の先に火をつけて城を攻撃しました。

しかし漆喰の壁がそれを守っていました。

漆喰は、「矢」の物理的な攻撃にも強く、また火を防ぐ能力も高く、城にはとても向いていたのです。

後の商人たちは大事な財産を守るために蔵を漆喰で塗り、火事になっても大丈夫なように保険をかけていたのです。

漆喰とはそのようなものでした。

かつては城や財産を守るために使われていた漆喰が、現代になり家族を守ってくれる素材として活躍しています。

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外壁に使えばあくまでも強く、内壁や天井に活用すれば吸湿・放湿性に優れた特性で家の中の空気を浄化してくれます。

しかもきめ細かい独自の質感は、住んでいるとじんわりと気持ちよさが広がり、他の素材では味わえない独特のものがあります。

また、漆喰のもう一つの特徴は強アルカリ性であること。

そのため、カビの発生を防ぐ性能にも優れていることが挙げられます。

酵母菌以外の、インフルエンザウィルスなどの悪い危ない菌やウイルスは99.99%が即死滅するという実験結果が出ています。

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無添加素材にはこの漆喰のように物理的な能力以外に、美しさを兼ね備えた物が多いのが特徴です。

良妻賢母ではありませんが、無添加素材にはそんな強さがあります。

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この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。