【無添加素材の家】漆喰だったら、なんでもいいというわけではない!
2022年04月01日
「伴天風水」創設者の山根維随です。
今回は「漆喰だったらなんでもいいというわけではない」という話をします。
誤解をしないでくださいね。
私が理解していただきたいのは「漆喰はすごい」ということではないということです。
むしろ逆です。
「添加物(化学物質)の悪影響はすごい!」
ということです。
体に悪いものを取り除いたら無添加素材にたどり着いたのです。
このことは重要です。
お客様の中には「天然・自然のものじゃなきゃダメだ」と頑なな人もいますが、思いのほか簡単に騙されてしまうケースがあります。
「壁は全て漆喰にする」といって建てた家で、なぜか化学物質過敏症が出るケースがあるのです。
実は、 漆喰といっても全て同じではないのです。
昔ながらのものとは大きく違って、添加物だらけの漆喰も多く存在するのです。
何が違うのかというと、今使われている一般的な漆喰は、取りやすくするために可塑剤(加工性を良くするために加える物質)などを入れて柔らかくしたり、薄く塗っても固まるように凝固剤や接着剤を入れています。
こうしたものを利用することで、熟練した技術がなくても誰でも手軽に塗れる漆喰製品が誕生しました。
しかしその結果、添加物だらけのお手軽な漆喰が広く世に普及することになったのです。
シラス壁や珪藻土、大理石の粉末なども同じです。
漆喰に接着剤が使われているかどうかを調べるのには、燃やしてみると分かります。
もし接着剤が使われている場合には、プラスチックの臭いがして、真っ黒な煙が出ます。
自然の素材を使っている場合は真っ黒な煙が出ません。
私の会社では糊剤として海藻を使用しているため漆喰を燃やしても毒々しい色の煙などは出ません。
薄い色の煙です。
そして匂いはサザエを焼いている臭いなんです。
サザエが採れる地方に行くと、よく露店などでつぼ焼きを売っていますが、まさにあの匂いです。
磯の香りというか、居酒屋にいるような匂いが漂ってきます。
天然のものは燃やしても自然な臭いがするんです。
漆喰や珪藻土など、見た目は天然素材に見え、体に良さそうな物でも安心は禁物です。
実は施工を簡単にするために接着剤を使う事で身体に悪影響を与えているものもありますので、家づくりの素材選びでは逆に注意しなければならないポイントの一つだと言えるでしょう。
素材選びに悩まれたら
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昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。
元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。
新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。
私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。
ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。
風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。
さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。
このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。
「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。