山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

風水の間取りで家を建てる際に知っておきたい3つのこと

2022年01月07日

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「伴天風水」創設者の山根維随です。

今回は、「風水の間取りで家を建てる際に知っておきたいこと」というテーマで書きます。


私は家の間取りはリビングを中心に考えると良いと常々申し上げています。

家族が幸せになるためにはリビングが大切でとても重要なんですよ。

という話をした後によく質問されるのが

じゃあトイレやキッチンはリビングから見てどの方角に配置すればいいんですか?

という質問です。

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1:トイレと風呂は凶の方角に、キッチンと寝室は吉の方角に作る

最近は私が風水や気学に詳しいということを事前に知ってから相談に来られる方が多いため、実際の現場でもよくそのような質問を受けます。

基本的な考え方としてはトイレと風呂はリビングから見て凶の方角に置くのがよく、キッチンと寝室は吉の方角に置くのが良いです。

これを間違えるとこういうことが起きやすいという事例があるのですが、実は私の家がそうなのです。

勉強不足だったために起きた失敗のひとつです。

私の家はトイレの方向が良くありません。

リビングから見て今日ではなく吉の方角にあるのです。

他は全体的に悪くはないのですが、トイレの方角だけ良くないのです。

この家はまだ私の風水や医学に関する勉強が進んでいない30年前に作ったもので、建てた時にはその辺りを気にしていなかったため、こういう間取りにしていました。

実際にトイレの位置のおかげで家族の健康に良くない兆候が現れてきたのです。

実はトイレの方角が悪いと、痛風が起きやすくなります。

要するに腎臓関係に影響が出るということです。

次に血液関係も良くありません。

リウマチが起きやすくなったり、耳が聞こえなくなったりします。

これらが私の家族にみんな当てはまってしまいました。

今はだいぶ回復しておりますが妻がリウマチになり、祖父も妻も耳が聞こえにくくなり、私も痛風になりました。

大凶ではないのでまだマシですが、トイレ一つをとってもこのようにいろいろ不具合が出てくるのです。

もっとひどいケースもあります。

最近の話ですが、とある坂道の途中に建てられた家から建て替えの相談があり、伺った時の事です。

調べてみると、どうもその家の建て方が良くありません。

門や玄関の位置、間取りなどが気になるのです。

それは奥さんの体が悪くなるという風水でした。

そしてそれは的中していました。

その時点では元気だったのに、その後病気がちになってしまったのです。

それは偶然でしょう。
だって、それまでもそこに住んでいたのに大丈夫だったのでしょう?

方角は関係ないんじゃないですか?

そう思われるでしょう?

でも、 話を伺ってみると、奥さんはそれまでは仕事を持っていて、仕事をしている時は帰りも遅く、家にほとんどいなかったため、それほど異常を感じなかったそうです。
ところが、仕事を辞めて早期退職をして家にいる時間が長くなった途端に体調がおかしくなって、今は病院に入り浸りになってしまったのです。

実は話はこれだけでは終わりませんでした。

その坂には同じ間取り、建て方の家が3軒あるのです。

私がお邪魔した家は真ん中にありました。
そして、上の家は奥さんが亡くなり、下の家の奥さんも入院されていると聞いてびっくりしました。

やはり良くない建て方を押した家はだめなのだと思いました。

上の方の家は、屋根が今流行のデザイン住宅のような平らな片流れになっています。

風水では、この形は凶なのです。

相談を受けた方の家は結局、建て直すことになりました。

建て直した家の住んでからのご家族の満足は大変なものでした。
お宅を訪ねれば、 どんなに素晴らしい家になったか、2時間にわたって説明していただけるでしょう。

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2:風水の間取りの悪さは増改築では直せない?

私の家の話の続きです。

家族みんなの調子が悪くなり、最初は理由がわかりませんでした。

なぜ、そんなことが起こるのか。

家の建て方のせいで体にまで影響するなんてありえない、と思ってました。

ところが私の場合、実際に起きてしまったので考えざるを得なかったのです。

もちろん、最初は別の原因、例えば生活習慣とかそういうものが影響しているのでは?と考えました。

しかし、どれだけ調べても、医者に行っても治りません。

私や家族の生活にそのような原因となるものは見当たらないのです。

ところが、風水の考えに照らし合わせてみると、ピタリと重なったのです。

これには困りました。

信じるしかないのですから。

そして頭を切り替え、フラットな気持ちになり、私の家は仕事で建てた家でこれまでに起きたことを検証していくと、 さらに「どうも風水が影響しているのではないか」と思わざるを得ないような例にいくつもぶつかったのです。

それを機に私は偏見をなくし、真っ直ぐな気持ちで風水や気学を勉強する事にしました。

さて、我が家の件です。

最初は今の状態が良くないのなら改築して風水的に良い間取りにしてしまえばいいのではないか?

と考えました。

しかし家の改築というのは「じゃあ、やろう!」と簡単に進められるものではありません。

お金の問題や家の構造の問題、その間の家をどうするかなどの諸問題が立ち塞がり、なかなかすぐに変えられるものではありませんでした。

がっかりしていたのですが、実は勉強進めていくと、家の増改築そのものが、そもそもあまり良くないものだということが分かってきました。

焦って改築をしなくてよかったのです。

私の知っている家をいくつか検証してみても、改築をしてからうまくいっていないケースがとても多いことに気づきました。

それらを考えても、一旦建てた家を変えるというのは難しいものです。

考えてみたら人間の体でも同じですね。

手術をして臓器を切除したり 、人工物と入れ替えたりすると、拒絶反応が出たりしてよくありません。

もちろん、手術によってうまくいくこともありますが、一見完治したように見えても、ちょっとしたところに不具合を抱えたり後遺症を引きずったりして、元通りということにはなりません。

家も一度作ったら、やたらと帰るのは良くないということです。

しかし、いみじくも私が自ら経験しているように、後でよくない建て方だったと気付いてしまう場合もあるのです。

そんな時には増改築を考えるより、まずは悪いところを少しでも良くするために、その部分を綺麗にすることを考えましょう。

私の家の場合であれば、台所を徹底的にきれいにしました。

まず野菜があちこちに置いてあったり、鍋が悪い位置にあったりしていたものを、 それらを置いても良い方角に全部移動しました。

そして、台所全体を綺麗に掃除しました。

以来、常に綺麗にすることを心がけました。

食器も洗いっぱなしにするのではなく、綺麗に拭いてからしまう。

そんな小さなことから変えていったところ、台所の方角が悪いと影響が出るとされるものの一つ、髪の毛に変化が見られました。

白髪しかなかったのが、一部ですが、みるみる黒髪に変わったのです。

これは目に見える変化ですから、周囲のものも驚きました。

会う人ごとに、あれ髪の毛が・・・

と私の頭に目をやります。

私は楽しくなってきて、小さな台所革命を続けました。

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3:家が健康なら、風水的に多少悪い間取りでも大丈夫

私の家の間取りが風水的に少し悪いと書きましたが、それでも生死に関わるような大きな災いは起こりませんでした。

これは何故かと言うと、私の家の建ち方が良かったんです。

建ち方というのは五行から八卦、十干十二支などいろいろ絡んでくるものなので、ここでは詳しく書きませんが、周囲の環境や方角のようなものだと思ってください。

つまり、家がいい環境、良い方角に立っていれば、もし災いが起きたとしてもその度合いが変わるということです。

人間に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。

子供の頃から体にいいものを食べ、程よく運動をして、ストレスを少なく過ごしてきた人は体のベースがとてもしっかりしています。

そういう人であれば、多少怪我をしても、少しくらい病気をしても、それらの災いに負けません。

逆に跳ね返してしまいます。

これがベースとなる力

家で言うところの建ち方と同じです。

建ち方のいい家は健康で体力がある、そう思ってください。

昔の人は心身ともにしっかりしていました。

特に足腰がしっかりしていて、今でもご老人はかくしゃくとした方がとても多いです。

何よりも腹筋や背筋がしっかりしているので姿勢が良い。

だから、ちょっとぐらい病気になってもへっちゃらです。

逆に現代人はちょっとしたことで動けなくなってしまいます。

心も弱いです。

家もこれと同じで、おおもとがしっかりしていれば、多少悪い間取りであっても生死に関わるようなことにはなりません。

私の家がその典型で、トイレの方角は悪いのですが、家の建ち方はとてもいい。

ですから、病気でもひどいことにはならないわけです。

全体としては成功している部類でしょう。

だけど、ちょっとした悪い所があるので、トラブルが少しだけ出るということです。

家が健康なら、多少悪い間取りでも大丈夫なのです。

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この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。