無添加住宅を千葉県で始めた純粋な動機とは
2022年03月08日
「伴天風水」創設者の山根維随です。
今回からは、「無添加素材の持つ想像以上のエネルギー」について話をします。
無添加住宅にたどり着くまで
このブログを読まれている方の多くは、これから家を建てようと考えているのだと思います。
ちょっとしたら今現在、あちこちの住宅展示場を積極的に回っているのではないでしょうか。
その展示場に関して、 こんなエピソードがあります。
ある日、私どもの展示場を兼ねた施設「もくもく村」にご夫婦がやって来られました。
そのお二人の会話がとても気になるものでした。
何をおっしゃったのかとゆうと、ご夫婦で顔を見合わせながら
「ここは他とは違うね」
と言うのです。
そこで気になって何が違うのかとお聞きすると、 他の展示場では何度か家の中に入った途端に肌がピリピリしたと言うのです。
私にはすぐに原因がわかりました。
おそらく化学物質の影響です。
私のところでは無添加の素材しか使っておりません。
化学物質が出ないのです。
だから何も起こりません。
そう説明すると、 ご夫婦は納得された様子で、うんうんと頷き、柱や壁に手を当てその感触を楽しんでいました。
「そういえば変な臭いもないしなんだかホッとするわ」
と奥さんが言えば、旦那さんも、
「なんだか、ここにいると気持ちよくて眠たくなっちゃうよ」
と笑います。
展示場で気持ちいい、さらには眠くなるほどだと言われるのは、作り手としてはとても嬉しいことです。
そんな気持ちのよさ、リラックスを得られる家を私は目指してきました。
「無添加素材が一番だ!」などと言うと
「頭でっかちで融通の利かない自然派」
というような レッテルを貼られて敬遠されることもありますが、そんな難しいことではなく、ただ単に「健康で気持ち良い生活を送れる家を作りたい」ということだけなんです。
そのために良いものを探していたら、私の場合は無添加住宅に行き当たったのです。
つまり無添加住宅ありきではなくて、最初に「気持ちのいい生活をしたい、元気で暮らせる環境を得たい」という気持ちが先にあって、そのための環境を求めていたらこういう家に巡り合ったというのが正解です。
昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。
元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。
新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。
私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。
ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。
風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。
さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。
このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。
「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。