山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

風水をとりいれた「家運を守る」家の建て方

2022年12月15日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

昔の人は今よりも「風水や気学」をとても重要視してきました。そこには長い歴史が育んできた情報がたくさん詰まっています。

そして風水は使い方によっては人生を変えてしまうほどの大きな影響を与えます。

私が見てきた事例の中から、特に印象的だったものをいくつか挙げておきます。

「家運を守るいえ」の建て方ヒント1

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名家だったのに土蔵を取り壊したために運気が急降下

かなり広い土地があり、ご両親とは別に息子さんの家を建てたいという相談がきて、土地を見に行った時の話です。

ざっと眺めてみますと、土地が道路に挟まれていてあまり良くありません。

でも、その中でも「ここならいいだろう」というところを見つけて息子さんの家を建てる話を進めようとしたところ、お父様から激しい反対がありました。

家の前に家を建てるとはけしからん!

と怒って反対したのです。そこで私は息子さんと解決策を相談していたのですが、その途中で息子さんが妙なことを言い出したのです。

実はここには以前、土蔵があったんです。さらにあそこと、あっちにも何か建物があったんです。

その話を聞いて私にはピンときて言いました。

この家は名家だったんですね。この家相は、明らかにお金持ちの家のものです。

けれども実際はみすぼらしくて、お父様は破産していました。

それに加え、お母様も破産していたのです。話を聞いてみると、土地はたくさん持っているのですが、どれも抵当権が付いているとのこと。実際あちこちに大きな土地を持っていて、確かに名家だったのです。

でも、20年前にお父さんが土蔵などを全部壊してしまったと言うのです。

それだ、と私は思いました。だから聞いたのです。

それから没落が始まったんでしょう?

すると、「そうです」という答えが返ってきました。

まさに風水の教え通りです。

私が高校生の頃まではまだ良かったんです。と息子さんは言いました。

ところがお父様が何を考えたのか、蔵を壊してしまいました。それが風水的に最悪の状態を作ってしまったのです。

しかも最初に私が気づき、よくないと思った道路もあとで作ったものだそうで、これがより運気を悪くしていました。

名家ですから、元々はきちんと配置を考えて作られた家だったのです。

しかし、蔵や周りの家を壊したことで守りがなくなってしまいました。だから没落したのです。

この家は大元の位置としては最悪ではないので命には別状はありませんが、そうでなかったら破産ぐらいでは済まなかったでしょう。

そこで私が対応策を考えて伝えました。

その土地の中のある位置を指し、

ここに家を建てたら、少なくとも良くなりますよ。そしてできれば、違う位置にももう一棟、小さい物置や倉庫でもいいので建てることをお勧めします。

なぜなら、ここはあなたの奥さんを良くする風水ですから、さらに守られますよ。そんな話をしたところ、非常に興味深く聞いてくださいました。

もう一棟建てるのをおすすめしたのは、守りを強固なものにしたかったからです。神社だって、右と左に狛犬がいて守っていますよね。

お金持ちの家を見てください。 倉庫を作ったり、小さな建物を作ったりしている家をよく見かけます。

あれはその配置によって、家族が守られているのです。

ですから私はよく

「倉庫を、こことここに作ると良いですよ、小さくてもいいから。極端な話、犬小屋ぐらいのサイズでもいいので、ないよりはあったほうがいいんです」

とアドバイスをします。

大きな土地をあちこちに所有して栄えた名家でさえ、あっという間に没落してしまうことがあるのです。

大切な家族を守るための施策はしっかりとやっておきたいものです。

 

「家運を守るいえ」の建て方ヒント2

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うっかり納屋を作ったら体調が悪化

家の配置に関連する話で、自分の例を一つ挙げておきます。

私の家は風水などの勉強が浅い時期に建てたため、いくつかの失敗をしていると書きました。

例えば一番悪いのはトイレの位置なのですが、玄関のドアの方向とトイレのドアの方向が平行だと風水的に良くありません。

これは凶です。

大凶なのはトイレが家の中心にあるケースなのですが、実は私はうっかりトイレの後ろに納屋を作ってしまったのです。

それでトイレが家の真ん中あたりに位置することになってしまいました。

それに気付いて何とかしようとしたのですが、改築は良くありませんので、大きくを変えない程度に良くなる方法を考えました。

私の家はスリップ階段と言って、階段の段と段の間が空けているタイプのものでした。

そこに石膏ボードをふさぐことにしたのです。

玄関とトイレのドアの位置が平行にならないようにするためです。

ところが6段ぐらいまで貼ったところで、妻が突然急性腎炎で倒れてしまいました。

今やっているのは風水で腎臓に影響が出るとされている部分ですので、まさに教えの通りになったわけです。

そこで私は自分の家を使って実験をしようと、色々試してみることにしました。

何をしたらいいのか、何をしたら良くないのか。そして風水の教えは本当に正しいのか。それをこの機会に知ろうと思いました。

それで石膏ボードを貼ったり、少々の改造を施したりしたのですが、なんと改造途中で私の耳が聞こえにくくなってしまいました。これには参りました。

テレビのボリュームも以前よりも相当大きくしないと聞こえません。そこで石膏ボードを上から3枚だけはずし、さらに納屋と母屋を結ぶ壁を一部壊して、トイレが家の中心にこないように工夫しました。

すると、どうでしょう。急に耳が元に戻ったのです。

テレビなどは以前よりもさらに小さなボリュームでも聞こえるようになりました。

次に試しに石膏ボードの下を二段分あけてみました。すると今度は痛風になってしまったのです。

つまりストリップ階段をふさぐことで、いろいろな作用があったということです。

こういうものは本にいくら書いてあったって、なかなか信じられるものではありません。

でも自分で体験すればわかります。

私はこのように自分で実証していく手法を取るため、皆さんにも自信をもってその効果をお伝えすることができるのです。 

「家運を守るいえ」の建て方ヒント3


せっかく60坪もある家を買ったのに・・・

これも住んだ土地が影響して運気が下がってしまった例です。

ある時、某自動車メーカーのトップセールスマンだったという A さんが私の知人の建設会社に入ってきました。

知人の社長も期待していたのですが、結論から言うと3ヶ月の試用期間で一件も契約を取れなくて辞めてしまったのです。

一件も契約が取れなかったことだけが問題ではなく、 A さんは以前勤めていた会社の問題を引きずっていたようで、給料を差し押さえられるようなことがあったり、その他にもいろいろ問題があったためやめることになったのです。

どうしてそうなってしまったんだろうと話を聞いたところ、何年か前、 A さんは六十坪の中古の家を買ったそうなのですが、そこに引っ越してからろくなことがないのだということでした。

まずお母様が亡くなり、市会議員に立候補したら時点で落選してしまい、その後二度目の挑戦をしたもののやっぱり駄目でした。

自分も職を転々とするようになったそうです。

そして、 知人の会社を辞める10日くらい前には奥さんとも離婚していました。こんな不幸の連鎖があるのかというほどです。

Aさんが知人の会社を辞めた時点でそのまま終わる話なのですが、たまたま私の友人が、Aさんの家の前に住んでいたことを知りました。

それで友人に聞いてみることにしたのです。

というのも彼の不幸ぶりを見ると、噴水場どこかに問題があるのではないかと思ったからです。それで地形を教えてもらいました。

どのように家が建っているか教えてほしいと聞いたのです。

すると、「T字路があって、ここが A さんの家なんです」と言うのです。

T字路が当たることは凶ですが、それほど不幸にはなりません。どうも腑に落ちません。そこで、

ひょっとして後ろに道路はないでしょうね。

と聞いたところ、しばらく考えて「あります」と言うんです。道路に挟まれるのは風水的に凶ですからよくありません。

その後、実際に現場に行く機会があったのでじっくり見てみました。すると、道路に挟まれているだけではなく、隣が空き地になっていました。そして方角的に見ると、お年寄りにとって凶の方向が空き地になっているわけです。

それを見て、だからお母様が亡くなられたんだなとわかりました。さらに、友人が教えてくれたところによると「実は前にその家に住んでいた人も離婚しているんです」というのです。

同じ家に住んだ家族が、同じ運命をたどっていたのです。

加えて友人の家の向かい側に住む家も、ご主人が亡くなっていることが判明しました。家を建ててわずか2年目に亡くなったそうです。

調べてみると、確かにご主人の方向が悪いことがわかりました。どうもこの土地は良くないなということで、友人の家も見ることにしました。

長女または長男の嫁の方向が悪いことがわかりました。そういえば友人は最近、孫の面倒を見ています。まさかこの家で亡くなったのではないだろうなと思い翌日聞いてみたところ、ここに引っ越してきて一年で亡くなったと言うではありませんか。

まさにセオリー通りに不幸が起きているわけです。

私は自分でも驚いて少し震えました。こういう現場を知るたびに、風水の凄さを思い知らされます。

 

「家運を守るいえ」の建て方ヒント4

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さびれていく土地で生き残った旅館の秘密

一月に伊勢に行き、二見浦の清海と言う旅館に泊まりました。

実はこの旅館は私と妻が結婚した時に義理の母が働いていた旅館で、結婚式の日には私たちもここに泊まったのです。

40年ぶりですが、せっかくだからここに泊まろうということになりました。
実は40年も前のことですから、旅館ももうなくなっているだろうと思っていました。

特に伊勢の二見浦は、高速道路が通って鳥羽までまっすぐに行けるようになったので、お客さんがこなくなってしまった土地です。実際に旅館の数も盛時の1/3に減っていました。

だから清海もなくなっているだろうと思いつつ電話をしたら、まだあったのです。そして行ってみると、私たちのことを覚えてくれていて大女将が昔話をしてくれました。

そして話のついでに、S旅館のこれまでの歴史を教えてくれました。海があって、堤防を挟んで旅館が立っているのですが、これは現在の新館。しかし、旧館もまだ残っています。

大女将が言うには、ここに建っていた2軒の旅館が潰れたので、 それを買い取って新館を建てたそうです。

実は海というのは風水的にはあまり良くありません。しかし、1959年の伊勢湾台風からしばらく経って堤防ができました。

これが良かった。さらに新館の前に大女将が家を建てたのですが、これがまたいいのです。

大女将は風水から行ったのではなく偶然らしいのですが、それがいい方向に出たのです。

建物の背後には山や高い建物があると守ってくれるものなのですが、堤防がその役割をしてくれています。

改めてこの旅館を大きな視点で眺めると、 全体的にすごく良い事がわかりました。

青龍(東)の方向に旧館の建物があり、白虎(西)の方向にも車庫があります。さらに大女将の家があり、三方から新しい旅館を守っています。しかも青龍の方は白虎よりも大きくなくてはいけないのですが、それもできています。

だからいいのです。建物のあり方として吉なのです。

没落名家の話とは正反対ですね。残しておいて成功した清海旅館、壊して失敗した元名家 。建物の配置などに気を配るだけで、これほど明確な違いが出てくるのが風水なのです。

ここで見逃してはいけないのは、清海が元々大吉だったわけではないということです。

海という悪い条件を抱えていました。その時、潰れてしまった旅館と違っていたのは、入り口の方角でした。一般の家で言えば玄関です。旧館は東の方角から入るようになっていましたが、その他の旅館は朱雀(南)の方角に玄関がありました。入ったその先は海です。これが良くありませんでした。

でも、清海の新館も玄関が南です。しかし堤防ができ、海の影響が弱まったこと、さらに古い旅館の建物を残したことや大女将の家を建てたことで、守りを固めて言ったことがよかったのです。

つまり、問題がある場所でも適切な対処をすることで良くなっていくという好例なのです。

あなたも自分の家を作るとき、ぜひこうしたことを頭に入れてのぞんでください。

土地的には吉でなくても、きっと解決策があるのです。


以上が、風水をとりいれた「家運を守る」家の建て方でした。

是非、風水をとりいれて幸せな家づくりを実現してください。

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この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。