山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

生命エネルギー理論を取り入れて土壌改良した「もくもく村」

2022年10月27日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

前回は、住むと運気が上がる土地とは【土地と気の関係】について書きました。

今回は生命エネルギー理論を取り入れて土壌改良した「もくもく村」をテーマに書きます。

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産業廃棄物で埋まった谷を「癒しの地」に変えた幸せの方式


土地を選べない人もいますよね。金銭面とか親から引き継いだ土地があるとか、いろいろしなしがらみで、あまりいい土地じゃないけれど使わなければならないケースもたくさんあります。

また、買った土地が予想よりも悪かったという場合もあります。たとえば、凄くきれいに整地され、見た目も素晴らしく「ここに家を建てれば万事うまく運ぶだろうな」と思われる土地があったとします。

しかし、いざ購入してみると、確かに第一印象は良かったのですが、実はその土地は気が悪く「家を建ててみたものの、どうもうまくいかない・・・・」という場合も出てくるかもしれません。

さらに、東京都の築地市場の移転に関して問題になった土壌汚染といった問題もあります。

そういう土地だった場合、もう諦めるしかないのでしょうか?
いいえ、まるで策がない訳ではありません。私の体験をお話しましょう。

私の会社では、「もくもく村」という住宅展示場を作り一般の方に開放しているのですが、そこがいわゆる「穢れ地」でいい土地どころか相当悪い土地だったのです。
というのも、そのもくもく村がある土地は、もとは産業廃棄物がたくさん不法投棄されていた8メートルくらいの谷でした。

その当時はもう悲惨な状況で、草木も生えていないような、不毛の地になっていました。しかし、その土地をひと目見たとき、私は「なんとかなるんじゃないか」と感じました。

もちろん産業廃棄物が投棄されていた土地ですから、コンクリート片などが転がり、見た目としては最悪でした。
しかし、雰囲気がどことなくそう感じさせたのです。なんとか行けそうだと。

そこで土地改良に挑むことにしました。

まず始めたのは、楢崎皐月博士のご指導書にしたがって、もくもく村の土の中に炭を埋め込むことです。時間はかかりましたが、これで土地はかなり良くなりました。

その証拠に、それまではいなかったモグラが住むようになり、草木が育ち花まで咲くようになったのです。
そして土地改良をした場所の上にログハウスを建てていきました。
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今では、もくもく村全体が「穢れ地」から「癒しの土地」へと変わり、多くの人々が訪れる、くつろぎの場所になっています。
実はここで野菜を育てているのですが、不思議なコトに普通の畑よりも大きく健康な野菜が採れ、しかも格別に美味しいのです。

私はモグラの姿や大きな野菜を見るたびに、土地改良に挑んで良かったなあ、と喜んでいます。
もくもく村にあるのは、展示用のログハウスや無添加住宅だけではありません。

公園のように池がり遊歩道があり、木も魚も虫もすべてが友達と思える場所になっています。
その光景を見ればかつてこの場所が産廃の廃棄場所だったなんて誰も思いません。



おかげで景色を眺めながら美味しそうなお弁当を広げていらっしゃる方等も良く見かけます。
住宅に興味のない人まで集まるようになったということは、もくもく村が気のいい土地になったという事です。
もくもく村の持つ「いいエネルギー」が、訪れる人に癒しの時間を与えているのです。

ですから、悪い土地だからといっても、決してあきらめることはありません。
やり方次第では、悪い土地も癒しの土地に変えられるということを覚えておいてください。

この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。