山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

【良い土地の条件とは】埋立地で怖いのは液状化現象

2022年06月24日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

前回は、「【良い土地の条件とは】住んでもいい土地と住んではいけない土地」について書きました。

今回は「埋立地で怖いのは液状化現象」だということを書きます。

人間は少しずつ先人たちの教えを忘れ、利便性を追うようになってしまいました。
特にそれが分かりやすい形になったのが、埋立地ではないでしょうか。

昔は沼地や川が変化して残った池を埋め立て、土地として人々は活用するようになりました。
計画的な埋め立ては現代になってからの話ではなく、古くは江戸時代から始まっています。

例えば月島などはそうですね。
実は東京は埋め立ての町であり、23区でも中央区、港区、品川区、大田区、墨田区、江東区、江戸川区には埋立地が存在します。

あの銀座が埋立地だと聞いたら、驚く方も多いのではないでしょうか。
しかし、いかに一見、普通の土地のように作り上げたとしても、やはり想像を超えるような自然の力の前では無力です。アラが見えてきてしまいます。

埋立地で怖いのは液状化現象です。
埋立地や河口など水分を 多く含んだ砂質の地盤は、大地震によって液状化現象を起こす恐れが非常に高いのです。

液状化とは、地下水位の高い砂地盤が、振動により液体状になる現象のことを言います。
これにより比重の大きい構造物が埋もれ、倒れたり傾いたりします。

また地中にある比重の軽い構造物(下水管など)は浮き上がったりします。

1995年に起きた阪神・淡路大震災では、埋立地である六甲アイランドやポートアイランドが液状化により大きな被害を受けました。
東日本大震災でもそうでした。

昔、沼地や海だったようなところは液状化現象が起き、土地が数十センチも沈んでしまいました。
隆起したマンホールの映像をニュース番組でご覧になった方も多いと思いますが、あれは衝撃的でしたね。

中には家が傾いたり、水道管が断裂して今でも不自由している家が数多くあります。
東京にも埋め立て地があるということは、千葉県の浦安辺りで起きた液状化現象が、都心で起きてもおかしくないということです。

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この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。