山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

火災に強い!省令準耐火の家をおすすめする理由とは

2022年05月26日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

前回は、火災に強い家づくりとは【有毒ガスは恐ろしい・たった2分が生死が分かれる】

という記事を書きました。

今回は、「素材が起こす火事の恐ろしさ」「何があなたの幸せにつながるのか」について書きます。

火災のニュースがテレビで流れる時に「被害者は煙を吸って一酸化炭素中毒により死亡」などと言いますね。
これ、本当は青酸ガスが原因になっているケースがとても多いんです。

ニュースでは火災現場の映像が流れることもあります。
その時に出ている煙の色を思い出してください。

何色でしょうか?黒煙です。真っ黒です。でも、普通の木を燃やしただけであれば黒い煙などでません。
例えば江戸時代に建てられた家であれば火災が起きても国連ではなく白い煙が上がったはずです。

この黒い煙の正体は何でしょうか?
これは石油製品で作られている住宅建材から出るものです。だから黒煙なのです。

テレビなどで石油タンクの火災現場から黒煙が出ているのを見たことがあるでしょう。
これと同じです。
例えば今やほとんどの住宅で使われているビニールクロスも有毒ガスを出します。
塩化ビニールが燃えるので塩素ガスを出します。

塩素ガスだけでも怖いのですが、さらに恐ろしいのがウレタンです。
ウレタンはウレタン塗装をした床材とか面材、キッチンの画材など、色々な所に使われます。

フローリングの床やキッチン、家具などは表面がツルツルしていますね。あれがウレタン塗装されたものです。
このウレタンが燃えるとどうなるでしょうか。青酸ガスを発生するのです。

そんなバカな、と思う方はインターネットで調べてみれば分かります。
キーワードは「ウレタン 燃焼 青酸ガス」です。

これで検索してみてください。そうするとちゃんと出ますから。
さてこの青酸ガスを人間が吸い込むとどうなるのでしょうか。

それについて消防庁が発表しています。

「3呼吸パタリ」と。

つまり、3回呼吸しただけで、パタリと倒れてしまうのです。

家に使っている素材が、萌えたら3回呼吸をしただけで人間がパタリと倒れてしまうわけです。
怖いですね。これでは、もし火災が起こったら逃げれれるわけがありません。

住宅メーカーは、どうしてこのことをもっといわないのでしょう。

不思議ですね。

3回呼吸でパタリと倒れてしまう事を考えたら、火が出ることを前提で家づくりをするべきではありませんか。
そんな怖い家に住みたくないですよね。家は安全を守るものなのに、ちょっと燃えただけで死んじゃうなんて怖くて住めません。

ちなみに、無添加住宅であれば、もし火災が起きたとしても有毒ガスを吸い込むことなく、とても安全に屋外へ逃げられます。

ログハウスであればより安全です。
loghouse_03.jpg

ログハウスは建築基準法で40分~60分の耐火性を持つと証明された「準耐火」というカテゴリーに入っています。

したがって、当然ほかの住宅と比べても火災保険の費用は安く上がるというメリットがあります。
ちなみに、もくもく村のログハウスは60分準耐火の証明を取得しています。

以上のことを考えても、家を建てるときには、素材にまで目をくばらなければいけないのだと思いませんか?
安ければいい、デザインがよければいい、高性能、高気密、高断熱ならいい。そんな考えでいると、簡単に足をすくわれてしまいます。

目先の便利そうなものにとらわれないで、どうか本当の安全とは何か、安心できる家とはどんなものなのか、ということを考えてください。
それが、あなたの幸せにつながるのです。

>>ログの家(木と住むという選択)

>>「風水設計で建てる家」について詳しく見る

この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。