山根一純の「伴天風水」デザインで
たてる住宅

経済性・機能性だけの家より本質に根ざした美しいデザインの家

2021年12月12日

「伴天風水」創設者の山根維随です。

私は、経済性・機能性だけを追求した家づくりを見直そう、と常々申し上げております。

「機能やデザインよりも重要なことがある」と考えてます。

近頃の住宅の傾向において、気になるところがあります。

それはデザインが良いとか、機能がいいとか、電気代が安いとか、 そんなところだけを前面に出そうとするところです。

それらは数値で見やすいため、一見とてもわかりやすく感じます。

だけど、肝心なところが疎かになっていることに、多くの人は気づいていません。

私は機能の良さやデザインから家づくりに入った家族は幸せになれないと考えています。

ところが現代の住宅は理想とはまるで正反対の家づくりがされている気がしてなりません。

格好が良ければプラスチックで作ろうが、 なんで作ろうが問題ないよ、という考えが蔓延しているように私には思えます。

デザインが良ければいいわ、電気代が安ければいいわ、機能が良ければいいわ・・・・

そこに目が行くとその他の肝心なところがどうでもよくなってしまうのです。

「木を見て森を見ず」という格言がありますが、まさに目の前の便利さ、目新しさに目を奪われ、これからの長い人生における家族の幸せと言う、家づくりの目的を見失っているのです。

考えてみてください。その家で暮らすのはあなたです。

その家に入って本当に気持ちよく過ごすことができるのか、本当に幸せになれるのか、ということを考えないといけないのです。

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家族を幸せにすることが「男の甲斐性」

何のために家を建てるのか?

まずこのことを第一に考えてほしいのです。

「家を持つことは男の甲斐性」
「家を建ててこそ一人前」

などと言われてきましたが、誰もが羨むような豪華な設備の家を建てることが目的ではないはずです。

誰もが注目するような奇抜なデザインの家を建てることが目的ではないでしょう。

家族を幸せにすることが「男の甲斐性」だったり「一人前」だったりするのです。

家を建てることがゴールではありません。

その後もずっと人生は続きます。

家を建て、 そこで家族が幸せになるというのが目的でなければいけません。

それを考えないというのは本末転倒じゃないですか。

私達は幸せになるための家づくりを目指しているのに、機能とかデザインが良ければいいんだと勘違いしている人や業者が本当に多いのです。

はっきりと言いましょう。

「高機能=幸せになれる」というのは誤解です。

ある意味、高機能やデザインという言葉によって目くらましにあって、焦点がずれているんです。

目指しているのは幸せにしてくれる家づくりでしょう?

なのに、デザインが良ければいいんだと考えてしまったら、幸せの家になどたどり着けるはずがありません。

例えば洋服でも同じことが言えますね。

デザインが良ければ100円のセーターだっていいよと言う人がいます。

でも、本当ですか。

100円のセーターを身につけて暖かいですか?

気持ちがいいですか?

それで思い出すのが昔のおしろいです。

おしろいが盛んに使われた江戸時代、おしろいは人を美しく見せてくれたのかもしれません。

特に当時のろうそくや行灯の灯りの下では映えたと思います。

しかし、同時におしろいは鉛を含んでいたせいで鉛中毒にもなりました。

お化粧をして綺麗になりたいというのはわかりますが、病気になったのでは本末転倒です。

現代でも若い女性が中・高生時代からミニスカートを履くことが流行したせいで、冷え性からくる不妊症が増えているという記事を読んだことがあります。

これなどもファッションを優先するあまり、体温調節機能がおかしくなり、ひいては子供を産めない体になってしまったという身近な例です。

幸せになるために家を建てるのに、機能やデザインを重視して住みにくい家を建てるのと似ていませんか?

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何を求めて家を作るのか?がとても重要

デザインを重視した家は素敵でしょう。

自慢もできるでしょう。

でも見栄のためにそんなことをしてもつまらないだけです。

自分の見栄としては、人に見せれば気持ちいいかもしれませんが、体は気持ちよくありません。

喜んでくれません。むしろ、ストレスを感じてしまいます。

デザインを否定しているわけではありません。

他にない奇抜なデザインではなく「自然が喜ぶ、本質に根ざした美しいデザイン」の家でなければなりません。

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現代人はとかく機能にとらわれすぎているというのが私の考えです。

なぜならその方が売り手も語りやすく、売りやすいからです。

機能の良さを語る方がわかりやすいからです。

そしてデザインも同じで、こちらは単純に目で見てわかりやすいのです。

わかりやすい所に人は反応しやすいものです。

住宅会社が機能やデザインを全面に押すのは、そういう理由があるからです。

でも、その考え方をちょっと見直してみてほしいのです。

幸せになるためには何が必要なのか。

長生きするにはどうしたらいいのか。

そういうところから、じっくり考えていくべきではないでしょうか 。

いくら機能が良くても、デザインが良くても、経済的でも、住んでいて気持ち良くなければストレスが溜まります。

ストレスがたまれば病気になります。

幸せになんかなれません。

機能やデザインや経済性を追い求めれば求めるほど、不幸につながっていきます。

「光熱費が安い家がいいわよね」と言いながら、病気になって医療費がたくさんかかっては本末転倒ですよね。

だから何を求めて家を作るのか、ということを胸に刻んで家づくりに取り組まなければいけないということなのです。


「自然が喜ぶ、本質に根ざした美しいデザインの家」を建てるなら「もくもく村」へご相談ください。

「風水がいい家」はこちら>

この記事の執筆者

山根 一純

もくもく村創始者
NPO法人 幸せな家づくり
研究会理事長

山根 一純やまね いずみ

昭和60年4月、環境保全業を立ち上げると、日本でも住環境が注目されるようになり、私は意を決して「もくもく村」を創設しました。健康な生活は住まいからという信念で、当時問題となっていた「シックハウス症候群」を一切排除しようと立ち上がったのです。

元来、日本には春、夏、秋、冬という季節に合わせた先人たちの住まいの工夫がありました。今では生活が便利さを追求するあまり、私たちの身の回りには化学物質があふれ、かつてはなかったような病気に悩まされています。それは私たちの生活の基盤である「住まい」にまで及んでいます。

新築、リフォーム、転居などで、住宅に使用されるホルムアルデヒドなどの化学物質によって引き起こされるアレルギー症状が、今でも私たち、子どもたちを脅かしています。安価で便利な化学物質を使用した工業製品による健康被害をどう解決していくべきかという問題は深刻なのです。

私は、日本の四季に合った、住まう地域に合わせた先人たちの住まいの知恵を取り入れた家づくりに注目しました。森に囲まれた自然環境と暮らしの展示場「もくもく村」を開設したのは、私のそんな思いからなのです。

ご来村された皆さんに、「健康で幸せな家族」になるためには「安心できる家」があってこそ、という思いを共有していただきたいからです。そのために、行っているのが有害な化学物質を一切排除し、工務店では不可能に近いといわれる「完全無添加住宅」のご提案です。

風水デザイン設計で細部までこだわるゆえに、柱の数の多さは、他社と比べてはるかに多い。どこまでも妥協しない家づくりです。住む家族みんなが自然素材の持つエネルギーにつつまれて、心身そのものが本来の健やかさを取り戻します。

さらに「水や木にも心が宿る」言霊を信じている私にとって、住まうご家族のことを思う心を一本一本、新築の木々に念願することによってご家族をお守りすることができることを強く信じております。

このことは科学的根拠という領域をはるかに超えた、哲学的な直観領域です。その直感力を高めてくれるのが「私たちはおおいなる命の循環の中に在る」ということを常に感じさせてくれるこの地の大自然です。

「もくもく村」は、大地の匂いのする家づくりを皆様にご体感していただける唯一の森の中の総合展示場となっています。